過去の彼女の代替

私は1つの恋を失いました。
彼とは穏やかで楽しい毎日を過ごしていたのですが、彼がそうして私に優しくしてくれているのはある理由がありました。
それは過去に対する罪悪感でした。
過去の恋愛において「もっとこうすればよかった」という気持ちがあったのでしょう・・・。その気持ちは誰しも抱くものではあるとは思うのですが
彼はそんな思いをずっと引きずり続けていたのでしょう。
けっして未練というものは無かったとは思うのですが、私とお付き合いをすることで「投影」をしていたのだと思います。
そんな彼は私に対して焦らすような部分が垣間見られていました。
「もっと関係を速く進展させたい」「もっと深い恋愛関係なりたい」と・・・。
その事自体は不愉快ではありませんでしたが、過去における罪悪感というものが彼の中にあると分かっていましたので私としてはそれが多少の不平不満として繋がっていきました。
焦って恋をしていても何も変りませんし、第一、過去の恋愛の「投影」を私に求められても困ると思ったのです。
彼のことは好きではありましたが彼は私のことを好きというよりも過去の彼女の「代替」要素のほうが強いと感じるようになり彼との恋愛関係は諦めることになりました。

探さなくなった

彼と私は同じ趣味の場所で出会いました。
そして恋をして付き合う事になったのです。
趣味の場所に行くと必ず最初にするのは「彼の姿を探すこと」でした。
それはお互いにそうでした。
恋人同士なので当然なのかもしれませんが、彼を見つけた瞬間のあの嬉しさと少しの恥ずかしさって独特で私は彼のことが好きなんだと改めて感じるときでもありました。
探しきれないときなどは友達が「あそこに居るよ〜」などと声をかけてくれることもあったのです。
共通の趣味を持ち、そして恋人として「2人きり」の時間も過ごすことが出来る。
そんな私達はとても良い関係を築けていると思っていましたし、実際に彼との恋愛は充実していました。
それが何時からでしょうか。
趣味の場所に行っても彼の姿を探すことはなくなったのです。
友達に居場所を教えてもらったときには彼の元に行くのですが、一緒にプレイをするなどといったこともあまりしなくなっていました。
彼もまた同じでした。
そしてそれに比例するように「2人きり」の時間もどんどん減っていったのです。
彼の姿を探さなくなったその日から、2人の恋愛はもう終わりを迎えていたのかもしれませんね。
2人が別れ話をしたのは、それから直ぐのことでした。